5月。チケットが取れないと話題の「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ展」に行ってきました!
ここ最近シャネルやマリクワなど、ファッションブランドが美術館で展覧会をしていたけど、どれも行きそびれてしまい。。
ディオール展は、2014年に銀座で開かれた「エスプリ ディオール – ディオールの世界」に行ってものすごく感銘を受けたので、この展覧会にも絶対に行きたいと思ってました。
大学時代以降来てなかった東京都現代美術館
時間の流れが早すぎて&調べてみたら面白そうな展覧会たくさんやってたのに、全然来てなかったことにびっくりした。
清澄白河駅も遠いし、駅からも遠い。
時間ごとの入場制なので待たずに入れた
最近、コロナの規制が緩んできたからか、どの展覧会に行ってもすごく混んでる。平日に行ってもかなり混んでるからびっくりする。みんな何のお仕事してるんだろう?
先日行ったヒグチユウコ展も時間で予約を取ったけど、入場までにかなり並んだので今回は並ばずに入れてよかった。
いきなりあの有名なニュールック「バー」ジャケット現る!
私は高校も大学もファッションを専攻していたので、勉強した内容はもう何も覚えていなくても、教科書でおなじみのニュールックがお出迎えしてくれて一気にテンションが上がりました。
シンプルで女性らしいシルエットのデザインということもあるだろうけど、76年も前に作られたとは思えない色褪せない美しさ!エレガントが過ぎる。
クリスチャン・ディオールの手描きのスケッチも。
そして奥には歴代デザイナーたちのモノトーンコレクションたち。
どれも素敵だけど、やっぱりジョン・ガリアーノ!!!!装飾的ながらスッキリとしたまとまりあるデザインがかわい〜。
和紙で作られた空間・ディオールと日本の部屋
ディオールと日本は深く関係があるらしく、日本にまつわるデザインを多く制作しているんだとか。
まるっきり日本!な感じのガリアーノが手がけたドレス。北斎。
キウリとガリアーノのドレス。
他にも日本の文化からインスピレーションを受けたドレスや、昭仁親王殿下や美智子さまの結婚式の時に制作したドレスの写真や、皇族とのご縁をまとめた写真などがありました。
歴史に残る世界的なデザイナーであるディオールが、日本文化を愛してくれていたのは日本人として当たり前に嬉しい気持ちになる。
柔らかく美しい和紙や上品なプロジェクションマッピングの光の演出で、一部屋丸ごと日本にちなんだデザインで埋め尽くされていました。
ディオールと6人の後継者たちの部屋
クリスチャン・ディオールのルック
この右端のコートがとても可愛かった。欲しい!
イヴ・サンローランのルック
マルク・ボアンのルック
ジャンフランコ・フェレのルック…のデザイン画
ドレスの写真を撮り忘れていた。。
ジョン・ガリアーノのルック
強烈にゴージャス!
ラフ・シモンズのルック
マリア・グラツィア・キウリのルック
キウリはディオール初の女性デザイナー。とても可愛い!
圧巻すぎるディオールの夜会
「す、すげぇ…」と思わず声の出る、高さ約20mの空間に夜会用ドレスがずらり!
目が悪いので、遠くは見えないけど、とにかくすごい。迫力しかない。
写真家・高木由利子さんの美しい写真展
ずらり。
天井まで真っ白なトワルの空間
ここが噂によく聞く、あの映えスポット!女子たちが自分の写真を撮りまくりインスタにあげているあの空間。
真っ白なシーチングで作られたドレスたちのトワルが間近で見れる。
回転してくれているので、前も後ろも横もピンがどう打たれているのか、鉛筆の印や修正点など見放題!
シーチングって普通は生成り色なのに、ディオールは真っ白なんだなぁと。だから余計に美しく見える!
完璧にフィットしたトワルがあまりに綺麗すぎて、さすが一流ブランドの職人さんたちが作っているものだけあるな…と胸が高鳴った。
本番の布で作成されていない、シーチングの状態でこんなにかわいいなんて…!!いや、むしろシーチングの方が構造がはっきりと見えてかわいいのかもしれない。
この空間で自分の写真を撮るような勇気は私にはなかったや。
カラーごとに並べられたアイテムたち
ずらっと一面に小物が並べられてる。
色で揃えてグラデーションにするだけでとてもかわいく見える。
展覧会は、こういう見せ方もデザインの勉強になる。
幻想的なミス・ディオールの庭
クリスチャン・ディオールはお花やお庭をとても愛していたみたい。
母と一緒に庭づくりに熱中していた、というエピソードがなんか人間性が少し見えた気がして可愛くて好きだ。
写真にはないけど、ナタリー・ポートマンが着用したドレスもあった。
ディオールのスターたち
世界のスターたちが着用した、キラッキラのドレスたちがドーン。
星空のような照明に鏡ばりの空間が、またこれまでの部屋とは違った煌びやかな雰囲気。プラネタリウムのようで楽しい!
天井までレディ・ディオールのアイコンバッグ
現代アートの作家がデザインを手がけたバッグなどがずらり!
最終章・ディオールと世界
世界各地の文化からインスピレーションを受けたデザインのドレスたち!
中でもこのガリアーノの赤いドレス!!
高校生の頃、学校の図書室にあったmode et modeやFASHION NEWSで見て衝撃を受けた、2007年のコレクションのドレスの実物を見ることができて、めちゃくちゃ感動した。
ドラマチックがすぎる…!!
あとこれも。
セーラームーン!!
懐かしいなぁ
最後はキウリの建物ドレスがお見送り
最後の空間には2019年秋冬コレクションより、モンテーニュ通り30番地を象ったデザインのドレス「NUMÉRO 219 (ニュメロ 219)」がお見送りしてくれました。
クリスチャン・ディオールは、若い頃は建築家を目指していたそう。
このドレスはそのディオールへのリスペクトだったりするのかな?
雑誌の部屋で見た映像はYouTubeにもあった
オートクチュールコレクションの映像作品が上映されていたのだけど、途中から入ったので最初の部分が見れておらず。
繰り返し上映してるから、もう一度最初から見直せばよかったのですが、途中で美しい男女がいちゃいちゃベタベタチュッチュしてる場面が無駄に長くて…。
じっとその場で、大勢でその様子を見ていることに何だか恥ずかしくて耐えられなかったので、一度最後まで見たらササっと通り過ぎちゃいました。
家に帰ってからやっぱり見ておけばよかった〜と後悔したのですが、YouTubeにあったのでよかった。
物語的には、アトリエで作られた針子たちのドレスがおとぎの森へと運ばれて、美しいドレスを見た精霊たちが遊びを中断してドレスを欲しがる。という感じらしい。
精霊も人間も「美しいものなしでは生きていけない」ということを表現しているよう。
さすがディオールなだけあって、10分ほどの映像に一体いくらお金がかかっているんだろう?と考えずにいられないような、とても幻想的で美しい、映画のようなショートフィルム!
クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ展の感想
めちゃくちゃよかったです。
ドレスの展示数も多く、それぞれのセクションで空間の雰囲気が全く違うので、飽きることなくすごく楽しめました!
自分とは一生縁のない(かもしれない)芸術的な服たち、どの展示室も豪華すぎた。
2014年の銀座での展示の時は、職人さんがその場で香水やバッグを作る様子を見ることができたので(しかも入館料無料!)、今回もそういった演出はあるのかな?と期待したのですが、そこは少しだけ残念に思いました。
でも本当に行ってよかった!言葉にならない美しいドレスに空間演出!とても刺激を受けました。元服飾学生の血が騒ぎ、また服を作りたくなる!
すごくすごく楽しみにしてたので、チケットを確保してから当日までの約1ヶ月の期間が、半年くらいに感じるほど。
この日が終わってから、しばらく燃え尽き症候群に…。
ファッションもアートも、やっぱり実物を見て感じることは大切だな。と思った展覧会でした◎
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