正面向きの顔の描き方

イラストの書き方

身体が描けるようになったら顔も描いていきましょう。
顔は様々なパーツがあるのでそれぞれの位置関係をしっかりと確認するのが大事です。
このときもボディを描くときに使った枠図を使うと便利です。
顔の大きさが6cmになるように枠を拡大しましょう。

正面向きの顔

①頭
枠の1頭部幅に収まるように卵型を描きます。
その中に2/1頭身分の円を描きましょう。
縦と横の比率が3:2になる線を引きます。

 

②目
卵型の1/2の所に上まぶたがあります。
そのラインに接するように開いた目の上まぶたを描きます。
目の横幅は1頭部幅を5等分した一つ分です。
そして5頭分したことにより目の位置が決まります。
正面の円の中に収まるように目頭と目尻を描きましょう。
同じ目を2つ描くのではなく、左右対称の平行四辺形のような目を描きます。

 

③眉毛
眉毛は目に近い位置に描けばキリッとした印象や外国人のようは彫りの深い顔立ちになり、
目から少し遠い位置に描けば優しい雰囲気の柔らかい顔になります。
まぶたよりも長くへの字を描きましょう。

 

④鼻
鼻は顔の中心・中央にあり、鼻筋は2本あります。
顔を半分にした線の更にその半分の位置にラインを引きます。
その位置が鼻の穴のがくるところです。
なので上まぶたから穴の位置までが鼻の長さになります。
両目頭から真下の線上に小鼻があります。

 

⑤口
口のある位置は、顔を半分にした線から下1/4の位置にラインを引きます。
口の厚みと幅は好みで描きましょう。
口角を少しあげてポイントをつけると口元が引き締まります。
上唇にくぼみをつけましょう。

 

⑥耳
耳の大きさは顔の1/2のラインから1/4のラインまでの位置になります。
耳の中は数字の6を描く要領で少し複雑に軟骨を表現しましょう。

 

⑦生え際
髪の毛はまだ描かなくてもいいですが、
生え際がどうなっているかも理解しておきましょう。
女性は男性に比べて範囲は狭いですが、女性にももみあげがあります。
おでこからこめかみ、もみあげ、もみあげから耳までの髪の生え際のラインがないと
かつらっぽくなるのできちんと描きましょう。

これで顔の下書きが完成しました。
新たに紙を重ね線をクリーンアップして描いていきましょう。

 

クリーンアップのポイント

①目を描くときは二重の幅を入れ、まつげを描きましょう。
まつげは、メイクするときはビューラーで上げて上に向けますよね。
なので本来は下向きに生えていることが多いです。
絵に描くときも同じように、一旦下向きに描いてから上に跳ね上げるようにすると自然に描けます。

 

②黒目(虹彩)を描くときは円が全部見えるように描くのではなく、
黒目の上が少しまぶたに隠れるように描きましょう。

 

③鼻筋は左右に2本ありますが、どちらか一つでいいでしょう。

 

④口は口角・上唇の真ん中のくぼみが重要です。

顔の陰影

顔は凹凸が多いので色々な影ができやすくなっています。
目には鼻筋と目頭の付近のくぼみのところ、
上唇は全体、下唇は下のあごのところが影になります。
首の下、耳、輪郭にも影を入れましょう。

正面上向きの顔

①案内線
上を向いた顔は案内線も上を向きます。
輪郭を描いたら生え際・上まぶた・鼻・口の案内線を元の位置より3mmずつ上に描きましょう。
始点と終点は元のパーツの位置になるので、アーチ状になります。

 

②目
新しい案内線に上まぶたが接するように目を描きましょう。
上を向いた目は少し三角形のような形が目尻に下がったようになります。
眉毛も描きましょう。

 

③鼻
上を向いた鼻は鼻の穴の面がよく見えるようになります。
鼻筋の骨が2本あるのでそのことを意識しながらホームベースのような形を描きます。

 

④口
口は目よりも少し大きめに描きましょう。

 

⑤あご
あごも3mm内側に削ります。

 

⑥耳
目と鼻の案内線に収まるように耳を描きましょう。
次はクリーンアップです。
顔にはメイクするときに必要な線だけを描くように意識しましょう。

クリーンアップのポイント

①黒目は上を向くと遠近感で楕円になります。

 

②まつげも上向きに描きましょう。

 

③鼻筋もどちらか一本で大丈夫です。
鼻の穴は上を向くと正面の時より逆のハの字が縦向きになったような形になります。
全部穴の輪郭を囲うように描かなくても少しだけで大丈夫です。

 

④口は同じように口角と上唇のくぼみがポイントです。
上唇より下唇が少し厚く見えるように描きましょう。

正面下向きの顔

アゴを引いた上目使いのような顔を描きます。
下向きになるときも各案内線を3mm下にし、上向きの時とは違うアーチ状の線を描きましょう。

 

①目
同じように案内線のところに上まぶたが接するように描きます。
少し角度のついた平行四辺形のような形になります。
眉毛は正面を向いているときより更に目に近い距離に、吊り気味に描きましょう。

 

②鼻
下を向いた時は鼻の穴が見えなくなります。
鼻の輪郭を描きましょう。

 

③口
目よりも大きめに描き、下唇を厚くしましょう。
そして同じようにクリーンアップをします。

 

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