斜め向きモデル立ちポーズの描き方2

イラストの書き方

前回は軸脚が奥側にある場合の片脚重心ポーズについてでした。
今回は軸足が手前側にある場合の片脚重心ポーズについて説明します。

添え脚の遠近感

奥側に軸脚があった前回までは、足首とひざのラインはウエストラインとほぼ並行でしたが、
手前に軸脚がある場合は遠近感の問題で少し変わってきます。
ほぼ平行だったのは添え脚が一歩前に踏み出したポーズだったからです。
しかし軸脚が手前にあるときは、添え脚は一歩踏み出すのではなく
水平に横へスライドするように見えます。
したがって左右の足首は水平線上あることになります。

軸脚が手前にある片脚重心ポーズの描き方

軸脚が向かって右側にあり、左側の腰に手を当て左側のひざを曲げたポーズを描いていきます。

 

①片脚重心ポーズは下半身の動きなので
顔・首・胴は今まで通りに描いていきましょう。

 

②次に振り向いた顔を描きましょう。
首は顔の方に傾くのではなく身体の向きの方に傾きます。
首の上に卵型を描きましょう。
三日月型の後頭部を上2/3に描きます。

 

③ウエストにポイントをつけ3mm傾いたウエストラインを描きます。
ウエストラインが上がっている方が軸脚になるので今回は左脚(向かって右)が斜め上に傾きます。

 

④腰の正中線をウエストラインに直角に描きます。
正中線の長さは4頭身目の股の位置までです。
直線から上1/3あたりでゆるやかに折れます。
直角に引いた線から軸脚側に1cmずらしたところが股の位置になるので
腰の正中線はJの字のような形になります。

 

⑤ヒップラインを描きます。
ヒップラインはウエストラインと並行です。

 

⑥ウエスト幅(奥側が1cm、手前側が1.5cmの合わせて2.5cm)と
ヒップ幅(奥側が1.8cm、手前側が3cmの合わせて4.8cm)とし、
ウエストとヒップを直線で繋ぎます。

 

⑦腰の張りを奥側は3mm、手前側は6mmで山を作ります。
そして恥骨のふくらみ、脚の付け根線、腸骨の張りの順で腰を描いていきましょう。

 

⑧次は脚です。
今回の軸脚は向かって右側の脚なので、左脚の足首を重心線付近に設定します。
軸脚の足首はフロントネックポイントから真っ直ぐ下ろした線の近くに来ることを
いつも頭に入れておきましょう。

 

⑨軸脚の股関節と足首を真っ直ぐ案内線で結びます。
正面を向いている脚なので、3の字型になっています。
5.5頭身目のひざのラインに、案内線から5mmほど内側に入ったひざ頭を描きます。

 

⑩ももの外側は4頭身目まで案内線と交わる直線で描き、
徐々にひざへ向かっていきます。

 

⑪すねの外角線ははじめのひざ下にふくらみを持たせ、
6頭身目あたりで角度が変わり案内線の直線と同化します。

 

⑫軸脚の内ももを描きましょう。
まずひざの内郭線を引きます。脚の太さを考えながら始めの1cmをむっちりはみ出させ
ひざに向かってなめらかな直線を引きましょう。

 

⑬すねの内側は足首に向かいなめらかなS字になります。

 

⑭軸脚側の足の甲です。
ネクタイの剣先をイメージし、かかととつま先を描きます。

 

⑮次は添え脚側の脚を描いていきましょう。
軸脚のひざ・足首の中心に点を打ち案内線を入れます。
今回は添え脚が横にスライドしているポーズなので、
左右のひざを結んだ線はウエストラインよりも水平に近い斜めの線になり、
足首の線は水平になります。

 

⑯案内線上に添え脚のひざ、足首の位置を決め描きます。
このとき左右の大きさが同じになるように気をつけましょう。

 

⑰ひざに肉付けをし、股関節とむすんで太ももの外側の線を引きます。
曲げた脚なのでほぼ直線でシャープに描きましょう。
内ももは股の位置にお尻の肉が下からはみ出して見えるように描き、
脚の太さを調整します。少しなだらかなふくらみを持たせ、
ひざの楕円から内側に向かって5mm入ったところまでももの線を描きます。

 

⑱添え脚のひざ下です。
まず足首に向かってすねの案内線の直線を引きます。
ふくらはぎがあるので上は少しふくらみを持たせ、
ひざから2.5cm下のところで足首に向かってえぐれます。
えぐれた幅の最大は2mmです。
これですねの外側が描けました。

 

⑲次はふくらはぎです。
ももを描くときに内側に5mm入ったとことから足首に向かい真っ直ぐ案内線を引きます。
案内線より3mmふくらみを持たせ穏やかな山を作り、足首に向かってくように線を引けば
ひざ下が完成です。両脚の足を描きましょう。

 

⑳次は腕です。まずは添え脚側の腰に手を当てた方の腕を描いていきましょう。
肩先からひじの軌道になる弧を描き、外角線、内郭線の順で上腕を描きます。

 

㉑次に手を描きます。
遠近感で平行四辺形になる手の甲を描き指を生やします。
そして上腕と繋いで前腕を描きましょう。

 

㉒反対の軸脚側の真っ直ぐ下ろした腕を描きます。
腕は手首に向かって先細りになるようにし、手の甲、指を描きます。
これで「軸脚が手前にある片脚重心ポーズ」のボディが完成しました。
パーツごと一本の線になるようになめらかに線を引きヌードを描きましょう。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました